ひとかけらの恋

翔は私の隣りに座って、自分のジュースを飲んでいる。



私はジュースを一口飲んだ。




「………………。」




どうしよう………。




いっぱい……、いっぱい翔に話したいことがあるのに、口が動かないよ………。




「ごめんな?転校すること言わなくて…。」


「………………。」




私は何も言えなかった。



本当は言いたいことがあるのに……。




ポロッ………。




私の目から涙がこぼれた。




「美晴……?」




翔は私の様子を心配そうに見ている。




「転校すること……言って……ほしかったよ……!」




私は涙をこらえながら、ココロの中でたまっていたものを言った。



「大会の日、もう転校することわかってたよね?なのにどうして言ってくれなかったの……?せめて……ちゃんとお別れしたかったのに……。」




私はたまっていたものを全部翔に言った。



ずっとココロの中でモヤモヤしていたもの全部を……。