ひとかけらの恋

「…よぉ!!美晴久しぶりだな!」




……へっ?




翔は沈黙を破って明るい声で言った。




「とりあえず座ろうぜ!」



「えっ…あ、…えっ?」




私は翔に背中を押されて、言われるままにベンチに座らされた。




「確か向こうの方に自販機あったよな?俺買ってくるから待ってろよ!」



「えっ!?かけ……。」




私が呼び止める前に、翔はさっさと走って行ってしまった。




今……、本当に翔がいたよね?




ドキドキドキドキ…。



会えたんだ……。



嬉しすぎて何も言えないよ…。



でも、翔が戻って来たら何か話したほうがいいよね…?



せっかくのチャンスなんだもん……。





ピトッ!!





「ひゃあ!!」




何か冷たい物が頬にあたった。




「はい、ジュース。」



翔が私の目の前にジュースのペットボトルを差し出した。



さっきの冷たかったのって、翔が私の頬にペットボトルをあてたのかなぁ?