ひとかけらの恋

♪~♪~♪~♪~♪





携帯の着メロが鳴り出した。



私の携帯だ。




「ごめん。みんな。先に歩いて行っていいよ。」



「わかった。ゆっくり歩いてるね。」



「ありがとう。」




私はポケットから携帯を取り出して画面を見る。





    着信中
     お母さん




お母さんから?
なんだろう?




「もしもし?」




さっそく電話に出た。



『美晴?今どこ?』



「カラオケ屋さんの前だよ?」



『ちょうどよかったわー。帰りにソース買ってきてくれない?』





え゛っ!?
またおつかい…!?
…って、あれっ?




「お母さんって、買い物に行ったのに買わなかったの?」



『買い忘れたのよ~。じゃあ、よろしくね。』



「えっ?私まだ…。」




プー、プー、プー、プー…。




切られた…。



私まだ引き受けるなんて言ってないのに~!


仕方ないなー。



私は携帯を閉じてポケットにしまった。