私はリビングの棚の引き出しから、消毒液とばんそうこうを出して傷口をふさいでおいた。


また私はキッチンに戻る。



「あっ、もう手伝いは十分よ。ありがとう。」



私はそう言われて、自分の部屋に戻った。



ふと、机の棚にあるアルバムに目を向けた。

私はそのアルバムを手にとった。



パラパラパラパラ…。


これは、小学校の卒業アルバム。



懐かしいなぁ…。
ついこの間まで小学生だった気はするのに、すごく昔のような気がするんだ…、



みんな中学生になると、勉強や部活があって、小学生の時のように遊ぶ時間がなくなっていった。



こんな風に私は、物思いにふけながらしみじみとページをめくった。



パラパラ…、ピタッ!!



ページをめくる私の手が止まる。


私が止まったのは、修学旅行の写真があるページ。



その中で私が目を向けたままなのは、体験学習の時のメンバーが写っている写真だ。