ひとかけらの恋

もう何もかもわからない……。



この未来はいつから決まっていたんだろう…。



もし私が何かに気付けていたら、こんな未来を迎えることはなかったのかな??





『人はいつ別れがくるかわからない。だから、手の届くうちになんでもしなきゃ手遅れになるんだよ。』





今になって笑美が前に言っていた言葉の意味がわかった気がした。



今頃になって思い出せば、私はいつだって翔に助けてもらうばかりで、私は翔には何もできなかった。



後悔するなんて思ってなかったのに…。



全部が……遅すぎた。




…………神様?




どうして私にいじわるするのですか…?



どうして翔と『卒業』まで一緒にいさせてくれなかったのですか?


私の積み重ねてきた小さな幸せを、神様は一瞬にして崩したんだ…。



これが………、恋なの……………??



誰か………私の幸せを取り戻してよ………。


私は雨の中で、溢れる複雑な気持ちを抱えながら、ただ涙を流して泣いていた。