ひとかけらの恋

「翔先輩言ってたんですよ。美晴先輩は大事だから、悲しむ顔は見たくない。だから黙っててくれって……。」


「ありがとう海音ちゃん。それだけ聞いたら十分だよ。」




私はそう言ってみんなの所に行った。




「みんな、私用事思い出したから先に帰るね?」



「み、美晴?」




私はみんなにそう言い残して体育館を出た。


みんなが私を呼び止めるけど、私は止まらずに雨の中をひたすら歩き続ける。




ザアァァァァーー!!



なんで雨………やまないの?



私……涙が溢れるの我慢してるのに…。



雨はまるで私の心の涙のように降り続ける。



タッタッタッタ…。




私はいつの間にか走っていた。



私はあの橋に来ていた。



川は増水していて、いつもと違う光景だ。