ひとかけらの恋

「辻島が転校しました。」




ゴロゴロゴロゴローー!!!




雷が大きな音をたてた。




「……えっ?」




みんながざわめき出した。



先生………今なんて…?




「先生それマジで!?」




先生はコクンとうなずく。



翔が……転校?



嘘だ……。
そんなの……嘘だよぉ……!!




「辻島の希望が、1学期の間はみんなに言わないでと言うことで、みんなにはこうやって伝えることになりました。」




これは全部夢だよね?だって翔は何も……。



ゴロゴロゴロゴロゴロゴローー。




雷の音が私の心の奥まで、深く深く響いてきた。



私にはもう、先生の声なんて聞こえてこなかった。



私に聞こえてくるのは、雷と雨の音だけ。



全部夢だと信じたかった。