ひとかけらの恋

「むっ、無理しなくてもいいよ!?バッグ肩からかけるよ?」



「あっ、入った。」




えっ?




自転車のカゴを見ると、二つのバッグがぎゅうぎゅうな状態で入っていた。




「すごい状態だね…。」



「………。」




私も翔もカゴを見て止まっていた。




「…まぁ、いいじゃん。乗れよ。」




そう言って翔は自転車に乗れるように準備した。




てか、本当に乗るんだよね。



翔が自転車に跨がった後で、私は荷台に横向きで座った。




「肩かどっか持たねーと落ちるぞ。」



「う…うん。」




肩持てばいいよねっ?


私は翔の肩をそっと持った。




「行くぞ。」



「うん…。」




翔はゆっくりとこぎ出した。




「私重いけど大丈夫?」



「重いか?平気だぜ!」




翔の肩……大きい。



背中も大きいなぁ…。


小学生の時は身長だって私より低かったのに…。



男の子って、そんなもんなのかな?