ひとかけらの恋

「俺が余計なこと言ったから試合出て捻挫ひどくなっただろ?」



「あたしが自分で試合に出たんだから、翔は気にすることないのに…。」




私は気付かなかったけど、みんなは私と翔の様子を見ていた。




「とりあえず送ってくよ。」



「一緒に歩いて帰るってこと?」



「ん?自転車で駅まで乗せてく。」




………自転車??



私達は電車で来たけど、翔はもしかして…。



「ここまで自転車で来たの?」



「おぅ。試合会場から直接きたからな。」




翔はサラリと言った。


翔はサラリと言ったけど、電車で来る距離を自転車で??



そこまでしてなんで応援に来たの?



聞きたいけど聞けなかった。




「あっ、でも2人乗りだし、みんなにも悪いし…。」




私はみんなをチラッと見る。




「どうせだから乗せてってもらえば?」



みんなはにこやかな顔で言った。