ひとかけらの恋

「あたし、先生に言ってくる!!」



「おぅ!」




私は少し離れた所で応援している先生の所に向かった。



歩くたびに足に痛みを感じる。



でも……。
出たいから!!




「先生!!試合にもう一度出させて下さい!」




私は単刀直入に言った。




「えっ?でも足……。」



「大丈夫です!」




私は先生の前で小走りして見せた。




「大丈夫だから出して下さい!」




私は先生に必死で頼んだ。




「じゃあ、残りの5分だけなら…。」



「……!!ありがとうございます!」




やった!!
試合に出れる!!



私は翔のいる方を見る。



翔は手で○と×を作っている。



きっとジェスチャーだろう。



私は翔のいる方を向いて、手で○を作った。


すると翔は少し笑顔になった。



私も自然と笑顔になった。