ひとかけらの恋

「楽しめよ…。試合楽しまねーと、俺は嫌だぜ。」



「……。」




なんて言っていいかわからなくて、私は黙ってしまった。




「美晴は俺に楽しんで試合してほしいって言ったよな?」




私はコクンと首を縦に振ってうなずいた。




「俺ら…二回戦で負けたけど、俺は美晴の言葉通り楽しんだぜ?美晴は…楽しんだのか?」



「あたしは…。」




言葉がつまる。



私……翔にはあんなこと言ったのに、自分は楽しんでない……。



私まだ……。




「あきらめたくないよ?まだ楽しんでないもん!」



「じゃあ、頑張ってみろよ…なっ?」




翔は私の頭にポンッと手を置いた。




ドキッ…。




翔……ありがとう。



翔はいつだって私に欲しい言葉を言ってくれる。



翔は私の目標でもあるよ…。