ひとかけらの恋

私はみんなと体育館の壁にもたれて座り、お弁当を食べていた。




あっ、翔のシュート入った。




お弁当を食べていても、やっぱり目は翔の姿を追っていた。




「……はるっ!…美晴!」




「……へっ!?あっ…何?」



「へっ?じゃないよ…。ずっと手止まってるよ?」




確かに箸を持っている私の手は止まっている。




「なんか考えごと?」



笑美が私に聞いた。




「別に考えごとなんてないよ?」




私はそう言っておかずを口に入れた。



ずっと翔見てたなんて、なんか言えなかった。



別に笑美は私が翔を好きなことは知ってるんだけどね…。








「あと10分ぐらい立ったら始めるぞー!」




先生がそう言った時、私はちょうどお弁当を食べ終えたところだった。



そしてまた部活が始まり、明日の大会に向けて最後の練習をするのであった。