ひとかけらの恋

「みんなに教えてやるよ!」




私は木陰のベンチに座った。





「斜めからのシュートはこうやって……。」



翔は楽しそうに男の子達に教えている。



楽しそうだなぁ♪



私はずっと翔が教えているのを見ていた。



1時間ぐらいたった。



「お兄ちゃんありがとう!バイバイ!」



「じゃあな、みんな!」




終わったのかな?




翔がベンチに座っている私の方にやって来た。




「ずっと見てたの?」



翔が私に聞く。




「うん。なんか、楽しそうだなぁって思ってたら、いつの間にか見入っちゃって。」



「確かに結構楽しんでたな俺。それより途中まで一緒に帰ろうぜ?」




えっ………?




「途中まで帰り道一緒だろ?」



「う、うん。」



「じゃあ、帰ろうぜ。」




一緒に帰るって、すごく緊張するんですけど……。