ひとかけらの恋

パチッ!!




寝ていると思っていた翔が、突然目を開いた。




フイッ……!




私は目が合いそうになって、急いで視線をずらした。



急にそらしたから、変に思われなかったかな?


でも翔は私の不安をよそに、またスヤスヤと眠っている。


ささいなことでドキドキしてるよ私…。


ちょっと目が合う瞬間も、私にとっては幸せな時間なんだよなぁ…。


翔はこんなこと、気にもしてないだろうけどね…。

















「室長ー、副室長点呼してくれー!」




とうとうきた修学旅行の当日。



駅に集合して点呼で大忙しだった。



普段学校に来る時は携帯を持ってきてもいいのに、なぜか修学旅行では持ってきてはいけないことになっていた。



けど私は、もちろんスクバーの中に携帯を忍ばせていた。



持ち物検査でも、軽々とごまかした。