ひとかけらの恋

なのに…。

なのに…。

なのに……………。




今…、すごくココロがズキズキするのはなんで?



私…安心してたんだ。


クラスでも、部活でも……。



いつでも一緒だと思ってたから…。




でも、翔を好きな人はいるんだから、安心してはだめだったんだ…。









チリーン……。




ブレザーのポケットの中で、鈴が虚しく鳴った。





ギュッ…………!!





私はポケットの中に手を入れて、翔にもらったストラップを握って思った。



私がどんなに頑張って掴んだ嬉しさや幸せも、あっという間に大きな悲しみに書き消されてしまうんだ…。




ジワッ…。




私の目に、少し涙がたまる。


私はみんなに気付かれないように、隠すようにその涙を拭った。