ひとかけらの恋

「辻島君だけ?ほかの人はいいの?」



「はーい。」



「はーい!」




先生の一言で、みんなが一斉に手を挙げ始める。



私も挙げなきゃ…。





スッ………。





私は静かに手を挙げた。




「じゃあ、糸井さん黒板に書きにきて。」




先生はいきなり私をあててきた。



げっ!!いきなり…。


この問題…あってるか不安なんなんだけど…。



私は不安な気持ちもあったけど、黒板に書きに行った。




「じゃあ、隣りの問題を……。」



「はいっ!!」



「じゃあ、辻島君。」




2問目をあてられた翔が、私の横に立った。



すごく……近いよ……。




ドキドキドキドキ……。




翔がすぐ隣りにいるということを意識しすぎて、チョークを持つ手がなかなか進まない。