ひとかけらの恋

「こ…れは……。」




笑美の声がかすれて小さくなる。




「………………。」




ギュッ…。




私は黙って、震えている笑美の手を握った。


「美晴…?」



「がまんしなくてもいいんだよ?この男の子と笑美がどんな関係かはわからない。でもね、悲しい時は…誰かに頼ってもいいんだよ?私は力になるから…。」




「美…晴……、ヒック、ヒック。ふぇ…。うわーん!!」




笑美はココロの中にためていたもの全部出すように、泣き続けていた。









「落ち着いた?」




私はそう言って、近くにあったティッシュの箱を笑美に渡す。




「うん。大丈夫だよ…。ありがとう。スッキリした。」



「そっか。よかった…。」





「あのね……。」




すっかり落ち着いた笑美が話し出した。