ひとかけらの恋

「優はカルピスだったよねー!」




そう言って片方のコップにカルピスを注いだ。




「私は何にしようかなー?」




そう言ってジュースの種類を眺める。




ガチャッ。




どこかの部屋のドアが開く音が聞こえた。


私はそんなことは気にせず、ジュース選びに夢中だった。




「美晴……?」




名前を呼ばれてその方を見ると、翔君が私と同じようにコップを持って立っていた。


さっき出てきたのは翔君らしい。




「翔君も来てたんだね。」



「おぅ。奇遇だな。」



翔君は話しながらもジュースを注いでいく。


私もジュースを注いだ。




「じゃあ、俺戻るから。」



「うん。」




私も部屋に戻った。