ひとかけらの恋

「いや、何って、青春だねぇって言っただけ。」




「何が青春なの?」





………………………………………………………………………。




なぜか沈黙が流れる。



「何がって…………。さっき美晴、辻島君見てさ……。」



「笑美!!」




笑美の言葉を遮るように、いきなり優が叫んだ。



周りの人は何事というような表情で私達を見ている。



「ちょっとこっち来て。」




優は笑美を連れて少し離れたところに行き、なにやらヒソヒソと話している。



なんか…、今日の優の様子がおかしい。




話が終わったのかして、笑美が私の方に戻ってきた。



「…で、さっきの続きは?」




私が聞くと、笑美は困った表情になった。