ひとかけらの恋

顔が……熱い。




なんだろう?この気持ち……。




今までこんなことなかったのに…。




ズキッ!




この頭痛って……。





《前にもあったよ?だってずっと前から…。》





「青春だねぇ………。」



「うわっ!!」




私はいきなり話しかけてきた笑美の声に驚いた。



でも頭痛は治まって、不思議な声も聞こえなくなっていた。



それより、『ずっと前から…』の先はなんなんだろう…?





「美晴?おーい!!」


ふと我にかえると、私の顔の前で笑美が手を振っていた。




「あっ!ゴメン!それより何?」




それに気付いた私は急いで返事をした。