ひとかけらの恋

翔君は嬉しそうに笑った。





ドキッ…。





あれっ?
何だろう…この気持ち…。




どこか懐かしい感じと温かい感じがする……。



なんとなく顔が赤くなっていくのがわかった。




「あれっ?美晴顔赤いけど、大丈夫か?」




そう言って翔君が私の顔をのぞき込んできた。





ドキドキドキドキドキドキ……………。




胸の鼓動が一気に早くなった。




「だ、大丈夫……。」



さっきまで普通に話せていたけど、うつむいて答えるのが精一杯になってしまった。




「そうか?ならいいけど…。」




「翔ー!試合するぞ!!」




「待ってくれよ!!じゃあ俺試合してくるから。」




「うん……。」




私は翔君の後ろ姿を眺めていた。