ひとかけらの恋

「美晴!!」




ビクッッ!




私はいきなり呼ばれてびっくりした。



声がした方を見てみると、翔君が私の方を向いている。



私は最近、よく翔君と話すようになっていた。



少しでも記憶が早く戻るに、できるだけ話したりするようにしていたんだ。




「見とけよ!」




翔君はそう言って軽くドリブルした後に……。




ヒュッ………………パシュッ!!





あっ!3Pシュートだ。



「よしっ!!」




翔君は軽くガッツポーズをしている。




「俺、前よりよく入るようになったんだぜ!!」




翔君は私の方にやってきて誇らしげに言う。



「すごいね!!すごく綺麗に入ってたよ!!」