ひとかけらの恋

廊下に出ると、みんなは待ちくたびれた表情だった。


でも私に着いて来た笑美を見て表情は変わった。



「あっ!転校生の子だよね?名前なんて言うの?」



「笑美だよ。笑美って読んでね!」



「そっかー、笑美か。あたし優だよ!よろしくね!」



「あたしは由利!」



「秋穂だよ!」



「あたし江里香!」




みんなは次々と自分の名前を言っていく。


笑美はすぐにみんなと仲良くなれそうだなぁ♪








私の思った通り、笑美はすぐにみんなと仲良くなった。



私達だけじゃなくてクラスのみんなや、バスケ部のみんなともすぐに仲良くなっていった。




そして季節は紅葉などが色付き、涼しい風が吹き始める秋が近付いていた。




「あのさ、美晴……。」



「どうしたの優?」