ひとかけらの恋

「男子?女子?」




「女子………だったかな?」




女子かぁ…。
転校生なんて久しぶりだなぁ。



仲良くなれるといいな♪♪




「そういえば美晴、病院行ってなんかわかった?」




咲が言っているのは、私が保健の先生に言われて、一応病院に行ったこと聞いているのだ。




「うん。なんか私が見た夢は、記憶の一部だろうって。もしかしたら、すぐに記憶が戻るかもしれないって。」



「そうなんだ。早く記憶が戻るといいね!」



「うん!そうだね!」




キーンコーンカーンコーン





チャイムが鳴り、私は急いで席に着いた。



早く転校生の子来ないかな♪♪




「室長さん。」



「起立、礼。」



「おはようございまーす!」




「えっと、今日から転校生がきました。おいで。」




先生は廊下の方を向き、小さく手招きしている。



すると女の子が入ってきた。