ひとかけらの恋

あのシルエットは絶対に……。




ガラッ。




保健の先生が入ってきた。




「あっ。気がついたのね。大丈夫そう?」




「あっ…。一応大丈夫です。」




「そう…。とりあえずこれ飲んでね。」



私は渡された水を一気に飲み干した。




「今日は特に暑いから、熱中症になったのよ。水分補給して休んだら大丈夫よ。」




熱中症……?



違う!
熱中症なんかじゃない…。



熱中症で、あんな声聞こえるはずがない。




「先生……。」



「どうしたの?まだ気分悪い?」



「私……。意識を失う前に、声を聞いたんです。」



「声…?…糸井さん、確か交通事故で一部の記憶を失ったのよね?」



「はい……。」



「もしかしたら…、それと関係あるんじゃない?一応お母さんと一緒に病院に行ってきたらどう?」