ひとかけらの恋

私は今度こそ本題に入ることにした。



「えっーと、交通事故の時助けてくれてありがとう♪」




私はちょっぴり照れながら、笑顔で言った。


「…まぁ、当然だろ!!」



翔君も、笑って返してくれた。ちょっぴり照れくさそうにしながら。



「あっ!私部活行かないといけないから行くね。」




私がそう言って行こうとしたら………。




「……………美晴。」



「えっ……………?」



ポツリと名前を呼ばれて、足が自然と止まった。


気がつけば、周りにたくさんいた人達もいなくなっていて、廊下には2人だけが静かに立っていた。



廊下の窓から入ってくる風は少し生暖かくて、私や翔君の体を包んで吹いていく。


そんな中翔君が口を開いた。