ひとかけらの恋

「お母さん、そろそろ帰るわね。あっ!必要そうなものはこの鞄の中に入ってるからね。」




お母さんは、そう言ってベッドから手の届く位置に鞄を置いて、私の食べ終わった夕食のお盆を持って病室を出ていった。



「ふぅ………。」



一人部屋のせいかして、お母さんがいなくなると、なんだか静かで淋しく感じる。



「そういえば、何が入ってるんだろ?」



私は早速お母さんが置いていった鞄の中を見てみることにした。



「ん?これって…。」


私が鞄の中から取り出したのは携帯。


その携帯にはメモが貼り付けられていた。





《美晴がいる病棟は、携帯を使っても大丈夫らしいから置いていくわね。別に壊れた様子もなかったわよ。何かあったら連絡してね。》




あっ…。
携帯壊れてなかったんだ。