ひとかけらの恋

パチッ……。




私の視線に気がついたのか、翔君が私の方を向いて目が合った。




フイッ……。




私はいきなりの出来事で、思わず目をそらしてしまった。


私がもう一度翔君を見てみたら、今度は少し寂しげな顔をして、窓の外を眺めていた。



目…そらしちゃったから、嫌な思いさせちゃったかな?





その少し後、お母さんとお医者さんがきた。


「お友達は席をはずしてくれるかな?」



お医者さんに言われて、みんなは帰る準備をし始める。



「じゃあ、美晴バイバイ。」



「うん。バイバイ。」


私はみんなに小さく手を振って、みんなを送り出す。



「お大事に。」



翔君もそう言って帰っていった。