きっとそれは、隣に翔がいて、今がすごく幸せだから…。



フラれちゃっても、翔を好きな気持ちは変わらないから…。



私はもう少し翔を好きでいることを決めた。



「あっ!そういえば美晴。さっき何か言おうとしてなかったか?」


「…いいの!それより明日の試合頑張ってね!!」



「おぅ!頑張るよ!」



頑張ってね…。






私は家に帰る途中、小学校に立ち寄った。



グラウンドでは、学童保育の子供達が遊んでいる。



久し振りに小学校にきたなぁ。




フワッ…………。




何……?



ピンク色の何かが空から降ってきた。


私は上を見上げてみる。



うわぁぁ………!!



桜の木にはいくつかの桜の花が咲いていた。


「すごい!!中学校の桜はまだ蕾なのに、ここのはもう咲いてる!!」