ひとかけらの恋

「翔って、本当は他の部活に応援しに来ちゃいけないの知ってたのに来たってことは、美晴がいるからこそわざわざ応援に来たんじゃない?」



「えー!?そんなことない!!絶対に!!」


「ちょっ、美晴声大きいよっ!!」



私は優の言葉を聞いて急いで自分の口を手で覆った。


「いや。でもね優。絶対そんなことないよ。」



私は声のトーンを下げてまた優と話し出す。

絶対そんなことないよ…。


だって私フラれちゃったんだし…。



「なんで?もしかしたらそうかもよ?」



私が翔に告白したことを知らない優は、可能性を信じて話し続けている。



「…優。絶対内緒だよ。」



私は優に耳打ちして翔に告白したことを話した。



優は話した途端声は出さずに顔だけで驚きを表現していた。