ひとかけらの恋

もう…、逃げちゃだめだよね?



「あっ。大丈夫だよ!あのね、翔…。私ずっと翔に言いたかったことがあるの…。」



「ん?何?」



うっ…。

告白しようと思ったけど、まともに顔見ちゃったらなんだか恥ずかしくなってきたよ~…。



でも!!
後悔したくないもん!!

逃げたくないもん!!


「あ、あ、あのね!!あたし翔が好きです!!!」



私は勢いよく言った。

私は言った瞬間、みるみる体全体が熱を帯びていくのがわかった。顔も見えてないけど、すごく赤くなっていると思う。



翔…。なんて思ったかな…。
あたしなんかに告白されたら迷惑だったよね?



私は翔の反応を見るのが怖くて、翔の顔見ないでうつむいた。