ひとかけらの恋

めったに3Pシュートなんて入ったことないけど…。


どうしよう…。
このまま何もしないままで終わっていいの?

翔とのことだってそうだよね。


告白もしないで自分からあきらめちゃうなんて…。




「美晴ー!!頑張ってシュート打てー!!美晴なら打てるから!」



……………えっ?




今のって…。



……そうだよ。打たなきゃ!




ヒュッ…………パシュ!!




ピピーー!!!





試合終了…。
でも、さっきボールは入ったから…。



「やった~!」



みんなも私も嬉しそうに笑いあった。



「ありがとうございましたー!」




私は礼が終わった後、すぐに走り出す。



「美晴ー?」



みんなが私を呼び止めた。



「美晴どこ行くの?」


「トイレだよ!!」



そう言って私は走り出す。


本当はトイレなんかじゃないけどね。