いつでも死にたがり。

ヒロに対する心配と苛立ちが混じった。

「死のうとすんなよ。送ってやるから、帰ろう。」

「僕に家なんてないもん。」

「だったら、俺の家に来い。」

「……。」

「な?温かいご飯あるし、布団もある。だから、来いよ。」

ヒロは泣いていた。

静かに俺の手を掴んだ。

「じゃあ、行こうか。」

ヒロの手を掴んで、バイクを押しながら、家に帰った。