二人は、黙ったまま深く頭を下げた。 「話を聞いてくださり、本当にありがとうございます。」 俺は、目に溜まった涙を一気に流して、深く頭を下げた。 そして、俺たち二人は、その場を後にした。 「ありがとうな、結花。」 「ううん、こっちこそ。ショウちゃん、ありがとう。これで友梨ちゃんも、亜利沙さんも、救われたらいいね。」 心の底からそう願った。 翌朝、テレビが騒がしかった。 ある一つのニュースが、話題になったからだった。