「……そうか。ありがとう、将吾くん、結花ちゃん。私から、亜利沙にその話をしてもいいかい?」 「お願いします。」 父親は、警察に捕まっている亜利沙に、カワユリの想いを伝えることを、約束してくれた。 「私たちは、亜利沙がお金に困るようなことになっているだなんて、知らなかった。もし、本当なら、あの子は何か話してくれるかも知れない。」 「僕は、カワユリが助けたいと願った、お姉さんを信じます。」