生きたがりの青年と死にたがりの少年


「信じてくれなくてもいいんです。ただ、僕が伝えたくて来ただけなんです。お願いします、話だけでも聞いてくれませんか?」

頭を深く下げた。

俺は必死になった。

カワユリの想いを信じてくれなくても伝えてあげたい。

ただそれだけだった。

「おば様、私からもお願いします。」

結花も頭を下げてくれた。

「……ごめんね、ひどいこと言って。わかったわ、聞かせて。」

嬉しくなった。