生きたがりの青年と死にたがりの少年


「カワユリもその一人でした。」

目を大きく開き、信じられないと、声に出さず口を動かした。

「カワユリが俺にした話を、想いを伝えたくて、今日伺いました。」

「……バカにしないで。」

睨み付けられた。

「そんな話を信じろと、貴方は言うの!?友梨をバカにしにきただけじゃないの!?」

そう言われるのはわかってた。

信じる方が不思議なんだろうな。