生きたがりの青年と死にたがりの少年


そして本題に入る体勢を整えた。

結花と二人並んで、母親と向かい合わせに正座する。

信じてもらえるだろうか。

カワユリの想いはちゃんと、伝わるのだろうか。

そんな気持ちをしながら、一呼吸した。

「僕は、この前交通事故で生死をさ迷いました。」

「…あぁ!あの高校生なの?」

やはり、ニュースで知っていたか。