生きたがりの青年と死にたがりの少年


リビングには盛大に花が飾られ、カワユリが好きであっただろうお菓子が並べられていた。

そして、花に囲まれた写真は、カワユリが笑顔でピースしている。

生死の狭間で出会ったままのカワユリだった。

「結花ちゃんが来てくれて、きっと友梨も喜んでるわ。ありがとう。」

涙を拭いながら、お礼をした。

「天国でもその笑顔でいてね。」

結花はそう言って鐘を鳴らした。