夏実ちゃんは大きな目をさらに大きくして、俺の顔をまじまじと見つめた。 「もしかしたら君の…いや、絶対に君の赤ちゃんだ。」 「…信じらんないよ。」 「うん。だから、信じなくてもいい。だけど、最後まで聞いて欲しい。」 彼女は静かにうなづいた。 「赤ちゃんなのに、ハッキリ自分の気持ちを、自分の音であらわしてくれた。」