パンの棚を探り、チョコクッキーパンを見つけた。 顔をあげると、パンの棚の隙間から、背中合わせにあるお菓子の棚の前に、女の子が見えた。 何度もクッキーの箱を手にとっては返す。 怪しかった。 こっそり見ていると、それをポケットに入れた。 万引きだ! 心の中で叫んだ。 何もしていないかのように女の子は出ていこうとした。 俺は棚にパンを返して、後を追った。