ヒロは哀しい目をしていた

―お前は、生きたくないのか?

質問を逆にした

「僕の質問に答えてよ。どうして?なぜ生きたいの?」

ヒロは声を張り上げた

その声は耳にはっきりと入った

“生きたいの?どうして?”

逆になぜ行きたくないのか?

―まだやりたいことがあるから。

「なに?」

―彼女の手料理を食べたい。二人でもっといろんなところに行くんだ。