生きたがりの青年と死にたがりの少年


「俺、何日意識なかった?」

「3日よ。」

たった3日で3人の命の終わりを見届けたのか…。

「そうか…。」

「うん。向かいのベッドに居たお爺ちゃん、凄く心配してたよ。」

「お爺ちゃん…?」

頭によぎったのは、一夫爺さんの顔だった。

「ショウちゃんが入院する前から居たみたい。」

「その爺さんは?」

結花は悲しい顔をした。