俺は生きてる―。 生きてるんだ―。 自然と涙が頬を伝った。 「結花…。俺、生きてる…。」 「そうだよ…!ショウちゃんは生きてる…!」 とても嬉しかった。 生死の狭間で体験した死への恐怖が、もうなかった。 「将吾…よかった…。もしものことを…。」 「死んでねぇよ…。」 母さんは泣き崩れた。 自分の生還を本当に喜んでくれた。