一夫爺さんが、死へ

俺はつたっている感覚のない、涙を拭いた

気づけば、ヒロにもらった飴はなくなっていた

『中川 一夫は、本当に幸せな人生を送って来ました。』

少女の声が再び

『またここに導かれし魂が来ます。』

―そうか。

『同い年くらいの女の子が。』

―そうか。