何度も頭を撫でた。

ヒロは微笑んでいた。

「ありがとう、ショウ君。僕、幸せ。」

電車到着を知らせるアナウンスが流れる。

同時にヒロは俺から離れ、父親と手を握った。

「ありがとうございました。皆さんの幸せを願っております。本当にありがとうございました!」

英次さんは泣きながら頭を下げた。

「ありがとうございました!」

ヒロも真似してお辞儀した。

2人は電車に乗り、ドアの前でヒロが止まり、こっちを見た。

「みんな、大好き!僕、パパと生きるからね!」

そしてドアが閉まった。