タイミングよく警察官が来たのは、ある仕掛けのおかげ。 ヒロのランドセルの鍵の間に、常に俺の携帯を挟んでおいた。 下校時に、ヒロが死にたがるような事があったら、密かに電話を繋げるため。 案の定、これが良かった。 男が現れたとき、バレずに電話を繋げだ。 電話の相手は、施設の上宮先生。 電話の内容を録音してもらい、別の携帯で警察に「通学路で不審者が出た。何か凶器を持っているかも知れない。すぐに様子を見に行ってくれ。」と、追報。