ヒロと同じ質問された そんなの決まってる ―生きたい。 「いい目をしてる。お前さんは大丈夫。神様は生かしてくれる。」 一夫爺さんは数少ない歯を見せて、ワハハと笑った ―あなたは? 「わしか?わしはもう死んでも構わん。」 ―どうして!? 一夫爺さんは何もない暗闇に、腰をかけた 「わしはもう80歳じゃ。もうやりたいことはやったし、先も長くないからな。」