少年は泣きながら言葉を発した。

「ショウ君……。僕、生きて何になるの?」

答えられなかった。

“幸せになる”

今のヒロに言えなかった。

“いいことある”

“楽しいから”

少年にとっては全て反対の意味でしかないんだ。

“不幸になる”

“悪いことしかない”

“苦しいだけ”

これが、ヒロが味わったことなんだろう。