生きたがりの青年と死にたがりの少年


ヒロの細い体には、複数のタバコの火傷の跡。

殴られ、紫に腫れた傷。

しかし、俺は驚きを隠した。

焦った顔を見せたら、ヒロはまた心を閉ざす。

そう思ったから。

「しっかり暖まれよ。」

ヒロを湯船に招き、二人肩を並べて風呂に浸かる。

見れば見るほど、細く弱々しい体だ。

“虐待”

いつの間にか、頭の中にはその言葉だけが浮かんでいた。